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躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
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 精神分析療法の世界で有名な神田橋條治氏の、講演録を目にする機会があった。04年10月に福岡市で行われたもので、題名は「双極性障害の診断と治療-臨床医の質問に答える-」。あくまで氏の経験則、主観だが、個人的には思い当たる節が少なくなく、インスパイアされる部分もあった。以下に一部を抜粋、引用してみる(「臨床精神医学第34巻第4号別冊」より)。何事も無批判に<信仰>するのは危険なことだし、特に神田橋氏のようなカリスマ医師の場合は耽溺に注意が必要だと自戒したうえで。
 なお、神田橋氏はこの中で、「”双極性障害”と診断して、治療行為を行うことが、その患者にとって最も利益があるだろうと思われる人々群」に双極性障害の診断名を使っておりDSMには準拠していない、と予め断っている。
 でも本当に、一体全体、どの医者を信用したらいいのかなあ。見極めるのは難しいし、その作業自体、患者にしてみれば余りにも負担が大きい。

【躁鬱病とは】
○もともと気分屋で、気分本位にふわふわ、ひょこひょこ、いろいろするように生まれついている脳で、波がもともとある。それがある狭いところに閉じこめられると、もともとある波が大きくなってきて、生活に支障があるほどになると、病気ということになると考えると大体、病歴と合います
○気分屋的に毎日、首尾一貫せずに「あそこのコーヒーはうまいかな。ちょっと寄ってみよう」とかいって飲んで、そのために出勤時間に遅刻したりするような生活をしていれば、躁鬱病の波が安定します
○小さな気分屋的生活は大きな波を予防します
【診断】
○新患の患者さんが来ますと、私は必ず廊下に出て、「新患の誰とかさぁん」と呼びます。そうすると向こうから患者さんが来られます。そのときに、そこがDSMと全然違うんですが、その歩いて来る患者さんが、病院という新しい環境ですから、いろんな初めての人がいますし、私の呼びかけも新しい刺激ですが、そうした馴染みのない状況に、どのように同調しようかと工夫しながら、つまりコミュニケーションのすり合わせをしようというような、たとえば怖い人だったら卑屈にするとか、親しそうな人だったら自分も少し心をオープンにしようとか、そういう自分の態度を決めるために、情報収集のための観察行動をしながら、こちらに近づいて来ている感じがあれば、この人はひょっとしたら双極性障害ではないだろうかと考えます
【治療の失敗例】
○これは悲惨な治療経過の典型的な流れです。はじめ、鬱病とか神経症の症状で、精神科に行きます。そして抗鬱剤や抗不安薬を投与されて、一所懸命に診察されます。なぜ一所懸命、診察されるのか。患者さんがお医者さんに合わすタイプの人だもんだから、ついつい先生も情が移って熱心に治療するようになる。「こうしてごらん」と言えばちゃんとしてくるし、した結果を先生にフィードバックする。行動療法では、普通は先生が患者にフィードバックする。そうじゃなくて患者が、先生にフィードバックをちゃんとするものだから、先生の診療行為に報酬が与えられて、熱心な診療行為が行動療法的に強化されて(会場笑)、そしてだんだん、だんだん患者が訳わからんようになる
○双極性障害を境界例状態に作り上げるための一番手軽な方法は、抗不安薬を多種多様に出すことです、継続的に、ね。それからもう一つは内省精神療法をやることです。内省精神療法がよくされてるんですよ。患者さんが治療に熱心でしょ。だから「ちょっとしてみようかね」と思ってやると、一所懸命に向こうもついてきますから、どんどんやって、どんどん悪くなります。それはなぜか。内省精神療法には向かない資質だからです
【コツ】
○かといって、双極性障害の人たちは自分の内側をフィールすることが不得意ではないんです。感知して、言語をくっつけて抽出することが下手なんです。向かないんです。フィールしたらそれを行動に結びつけることが、その人たちに適切な生き方なんです、ね
○私は標語を作るのが楽しいから標語にしてますが、本当の鬱病って言うかな、今、増えてる自殺したりするような鬱病は「徒労感によって生じる」、それから、躁鬱病的な波のある体質の人は「不自由感によって波が大きくなる。そして病院にかかるようになる」と言っています
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