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躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
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 カウンセリングの帰り道、スタバで子どものはしゃぎ声に苛立つ。ちょうどその時やっていたエゴグラム(心理テストの一種。今日のカウンセリングの宿題)で「子どもがふざけたり、はしゃいだりするのを放っておくことができますか」という質問があり、子どもには寛大な方なので△を選択していたのだが、×にすべきだったかと後悔する。
 家に帰ると、工事の騒音。19時を過ぎても、コンクリートの壁を削る作業が続く。道路工事並みの、まさに耳をつんざくような音。確認すると、工事予定表には17時半までとある。日程が押しているのだろうが、19時と言えば一家団欒の時間である。耐えかねて、苦情を言いに行ったら、すぐに止めてくれた。むしろ一生懸命労働しているのにと、少し申し訳なくなった。エレベーターを上がって部屋に戻る途中、向かいのお宅から奥さんの朗らかな電話の声が漏れ聞こえてきた。今度は自分の不寛容を、呪いたいような気分になった。大きな音が不快なのは、一種の症状なのだと分かってはいるのだが。

 長崎原爆の日だった。投下時間の11時2分、黙祷はしなかったが、そのことを思った。こんな日にも自分のことばかり考えている自分の卑小さが嫌になる。今日はSCTと呼ばれる文章完成形式の心理テストもやった。「わたしの不平は」の続きは「取るに足らない」と書いた。いつも感じていることなのだが、今日のような日は特に自己嫌悪が募る。せめてもの追悼として、今夜は松尾あつゆきの「原爆句抄」(新樹社)を読み返す。6~12ページより。

<八月九日被爆、二児爆死、四歳、一歳、翌朝発見す>
こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる
すべなし地に置けば子にむらがる蝿
<長男また死す、中学一年>
炎天、子のいまわの水をさがしにゆく
この世の一夜を母のそばに、月がさしている顔
外には二つ、壕の内にも月さしてくるなきがら
<自ら木を組みて三児を焼く>
とんぼう、子を焼く木をひろうてくる
かぜ、子らに火をつけてたばこ一本
ほのお、兄をなかによりそうて火になる
<翌朝、子の骨を拾う>
朝霧きょうだいよりそうたなりの骨で
あわれ七カ月のいのちの、はなびらのような骨かな
まくらもと子を骨にしてあわれちちがはる
<子の母も死す、三十六歳>
くりかえし米の配給のことをこれが遺言か
なにもかもなくした手に四まいの爆死証明書
<妻を焼く、八月十五日>
炎天、妻に火をつけて水のむ
降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ
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