カレンダー
最新記事
(11/16)
(11/15)
(11/07)
(10/28)
(08/26)
(08/06)
(07/05)
(06/25)
(06/22)
(06/21) アーカイブ
カウンター
リンク
最新トラックバック
|
躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
2025.05.12 Mon 23:56:38
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 2006.10.09 Mon 20:28:05
北朝鮮が核実験の実施を発表した。時事通信によれば、北朝鮮の労働党機関紙が「祖国の人材になれ」と題する「叙事詩」を掲載したという。以下、時事電。 【ソウル9日時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の労働党機関紙・労働新聞は9日、「祖国の人材になれ」と題する叙事詩を掲載し、「今後、世界は再び知ることになる。われわれの知識、頭脳がどのようにしてごう慢な敵を戦慄させる戦争抑止力の雷鳴をとどろかすのかを」と報じた。朝鮮通信(東京)が伝えた。北朝鮮が同日実施したと発表した核実験に触れた内容とも受け取れる。さらに叙事詩では「将来、世界は見ることになる。(人工衛星の)『光明星1号』が2号、3号の爆音へとつながって全世界を震撼させるのかを」と強調しており、ミサイル発射など今後の強硬措置をにおわせている。 長崎で被爆した詩人・山田かんに「傳言」という作品がある。やはり長崎で被爆し、52歳で亡くなった詩人・福田須磨子の二十九回忌のために、がんの病床から口述筆記で寄せられた詩だったという。原爆落下中心碑をのぞむ福田須磨子詩碑の前で、その集いが開かれたのは、イラク戦争が始まって間もない03年4月2日のことだった。 「傳言」 吹き上げるこの川風に いかに多くの人がたたずんで来たでしょう 電車もバスも車も国道を 疾走するので 考へる余裕さへ地ひびきしている 川に沿って流れる春風に舞いあがる 桜は日本の花で変わらないのに わが国はどうしてこんなにも変ったのでしょう 大国の陰にかくれて様子をうかがうような国 被爆という未曾有の体験の 絶後であることのために 福田須磨子さんあんたはそんために生きたとやもんね さらに何たることか 貴女の生まれた春を選んで 破滅へのトリガーを引こうとする 凶器の種も人ならば 美しき魂にほほえみをよせて断固として拒絶する よりさらなる人も普通の人である 四月の澄みわたる空に暗雲はとどまらぬと伝えてよ (二〇〇三・三・一五) この詩が参列者の前で朗読された約2カ月後、山田は72歳で死んだ。「傳言」は代表作でも遺作でもないが、死の床にあった山田を苛んだであろう悲しみと怒りと絶望が、不思議な静謐さを伴って迫りくる。わたしは、その深度を前に、何度でもたじろぐ。 しかしきょう、山田が「暗雲はとどまらぬと伝えてよ」と書いたのと同じ「詩」で以て、労働党の機関紙は「戦争抑止力の雷鳴をとどろかす」と宣言したという。被爆地では抗議声明が出され座り込みが行われたのだろうか。それさえできず、今、死の床にある被爆1世の胸のうちを思うとき、わたしは書くべき言葉を見失ってしまう。 PR Comments
Trackbacks
TRACKBACK URL : |