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躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
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 昨日の診察で、主治医と、たぶん、決裂した。
 7月25日に書いた「ちょっと最近になく、一体全体、どうしたらいいのか分からない出来事」も、実は主治医とのことだった。振り返ってみると、ここ1カ月くらい、ずっと主治医との関係に振り回されてきたようなものだった。

 昨日の主治医は、最初から憮然としていて威圧的だった。次の患者を呼ぶアナウンスの声色にも、苛々が現れていた。少なくとも、わたしにはそう聞こえた。最後になる予感は診察前からあった。絡み合う事情があったんだけれど、ここでは割愛したい。
 とにかく診察の途中から、わたしは泣きっぱなしで、でもある瞬間から、反論の言葉が口を衝いて出た。「こういう風に言ったら、もうここには来られなくなるんだろうな」とうっすら考えたが、それでもいいと思った。向こうの方が間違っていると思ったから。どんなに無神経な言葉を吐いても、患者の方が甘んじて然るべきだという感覚でいるんだとしたら、それが間違いであることを知るべきだと思ったから。わたしには主治医の言動は医者としての不遜にしか映らなかった。わたし一人が去っても、たぶん何も変わらないだろう。長い年月をかけて染み付いた無自覚な態度なんだろうから。それが分かっていてもなお、わたしは一線を越えて対立せずにはいられなかった。
 しばらくしたら、お互い無言になった。わたしはTシャツの袖で涙を拭った。向こうはカルテになにか書き、時間をやり過ごした。わたしは会社に出す診断書と最低限の処方を頼む言葉だけを伝え、バタンといつもより大きな音を立ててドアを閉めた。最後、先生がこちらに目をやることはなかった。受け付けにカルテ一式を渡し、トイレに逃れてまた泣いた。努めて冷静に考え直してみて、もうここに来るのは止めようと心を決めた。これまでにも何度も、同じようなことはあった。でも、もうこれ以上、我慢するのは無意味だと思った。支払いを済ませ、首を横に振って次の予約を断った。
 ふだんの就寝前の薬(デパケンR200ミリ×3、レンドルミン0・25ミリ)にデパス1ミリ×2、セロクエル25ミリを追加して寝た。これだけ飲めば昼まで眠れると思ったのに1時間で目が覚め、セロクエル25ミリとユーロジン2ミリを加えた。

 先生は確かに、精神科医としての目は良かったかも知れない。でも、医者である自分の言葉、一言ひとことが患者に与える影響の大きさに、あまりにも無自覚に過ぎなかったか。臨床におけるパターナリズム(直訳すれば父権主義。インフォームド・コンセントを阻害するものであり、特に精神科の領域では問題になり易いとされる)の概念を、わたしは先生のやり方に見ずにはいられなかった。一言で言えば、患者は疑問なんか差し挟まなくていいんだ、自分のやり方に黙って付いてくればそれでいいんだ、という姿勢である。そういうタイプの医者にとって、わたしは嫌な、面倒くさい患者だっただろう。
 さらに言えば、わたしたちは「精神病」だから、精神科医は患者が去ったとしても、それを正当化し易い。いやああれは変な患者だった、手がかかって大変だったんだよ、と。でも、その種の言い訳が、精神医療の現場で<隠れ蓑>として使われてはいないだろうか。それが医者の傲慢を肥大化させ、医療の質を向上させるのを阻んではいないか。
 わたしはもう、屈するのは止めにした。往復3時間はかかる、前の病院に戻ろうと思う。先生にはとてもお世話になったし、好きなところもたくさんあるひとだった。迷いがないと言ったら嘘になるんだけれど、それを断ち切るために、これを書いた。
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無題
選択 2006/08/02 (Wed) 08:17:18 EDIT
私も時々あの頃に戻れたらと思うよ
不遜で自信満々で自堕落な自分だった日々に

だけど例え戻ったとしても、違うポイントで
同じような選択をするのだろうけど

しかしあそこのコロッケは本当に美味しかった
また食べたいね
それでコーヒー飲んでうたた寝するのな
内輪の話
being 2006/08/02 (Wed) 14:39:18 EDIT
今もお互い、自堕落じゃないか?
あの店は、もうつぶれたんだよ、確か
少なくとも、コロッケはなくなった
内輪も内輪に話
2006/08/03 (Thu) 07:57:12 EDIT
自堕落というか非生産?
今は入り口だけがあって出口がない感じかな
取り込んだものは出さないといけないからさ

だけどあのコロッケがもう食べられないって悲しいね
あれはまっとうなコロッケだったのに

しかし辺見庸が倒れたなんて知らなかった



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