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躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
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 昨夜はセロクエルを飲まずに、午前0時前に床に就いた。だが、セロクエルを飲まなかったせいか、セロクエルなしでは眠れないかも知れないという予期不安からか、1時間半近く寝付けず、デパス(催眠効果のある抗不安薬)1ミリグラムを追加。午前9時、呼び鈴の音で起きる。アマゾンから本が数冊届く。起床時間はこのときで間違いないのだが、どうも早朝以降、何度も覚醒したような気がする。頭痛の中で、まだ4時間しか眠っていないと考えたような、朧気な記憶がある。ただの夢で、たっぷり7時間は寝たのかも知れない。記憶の混濁は、多分眠剤のせいで、よく起きる。
 シャワー後に計った体重は、昨日の入浴後の値を保っていた。ランチには、初めての店でコロッケ定食。白身魚の入った、上品なクリーム味のコロッケだったが、値段に比しては美味しいと思わない。社会人1年目に勤務していた土地でよく通った、喫茶店のコロッケが無性に懐かしい。ジャガイモの存在感がある、ソースのかかった、ほくほくの皿。お母さんと姉妹が切り盛りしていた。今は会社を辞めて外国で暮らしている同期と、路地裏のその店でよく落ち合った。あの頃に戻れたらいいのにと、思うことは少なくないが、戻ったところできっと、この病気を発症していただろうという確信もある。

 セロクエルを抜いてみたのに、今日もだるくて仕方ない。気分はフラットなのに、身体にだけ症状がある。わたしはこういう時、「身体が鬱だ」と表現する。本当に鬱に傾いているのかも知れないし、セロクエル以外の薬の副作用かも知れない。デパスはすぐ抜けるので、少なくともわたしの場合、倦怠感や眠気を翌日に持ち越すことはない。思い当たるのは、デパケンRしかない。最近、600ミリから800ミリに増やし、血中濃度が一気に20近く上がった。この薬に副作用に傾眠や倦怠感がある。だが、じゃあ減らしましょうという訳にはいかないから難しい。
 あらゆる病気に言えることなのだろうが、効果と比べて仕方のない程度の副作用なら、我慢して薬を飲み続けるしかない。しかも、倦怠感というのは目には見えないから、共感も得られ難い。俺だって毎日だるいよ、云々。自分自身でも、思い切って運動でもすれば「治る」んじゃないかとか、病気を言い訳にして怠ける癖がついてしまったのではないかと疑うことがある。同様のジレンマは、鬱の症状としての倦怠感にも付きまとう。精神論が唱えられるゆえんだ。
 薬の選択肢が少ないのも難点だ。かつて躁鬱病では、<躁になったら下げて、鬱になったら上げる>という、言ってみれば対処療法が主流だったようだ。しかし今は、波を抑えるデパケンなどの気分安定薬(ムードスタビライザ)が主役になっている。気分安定薬を柱に、症状に応じて抗鬱剤や抗躁作用のある非定型抗精神病薬などを加える。単純化すれば、これが少なくともアルゴリズム上のスタンダードな処方と言える。
 だが、困ったことに、気分安定薬は3種類しかない。抗躁作用と抗鬱作用の両方を併せ持ち、病相予防効果もあるというのが定義である。完全に満たすのはリーマスしかないとも言われるが、元々はてんかんの薬であるデパケンとテグレトールも含まれる。今のところ、これで全部だ。
 わたしの場合、テグレトールだと過鎮静になって起き上がれなくなる。飲む時間がくるのが恐怖だったほどで、二度と飲みたくない。リーマスは割りと長く飲んでいたが、甲状腺機能の問題と舌が震えるという副作用の兼ね合いで止めた。だから新薬でも出ない限り、わたしにはデパケンしかないのだ。800ミリに増やして以来、倦怠感に加えて思考の鈍麻や吐き気などの消化器症状もある。それでも選択の余地なし、なのである。

 わたしが愛飲しているデパケン「R」は、徐々に溶ける「除放剤」だ。成分が吸収された後、デパケンR自体より一回り小さい白っぽい残渣が、便に混じって出てくる。見た目にも分かる。200ミリを4錠飲んでいるので残渣もその分ある。
 時々、便器の中をうっかり凝視して、考え込む。わたしは一生せっせとデパケンのカス入りの便を排出し続けるのだろうか。その果てしない繰り返しを想像すると、滑稽なような絶望的なような気持ちになって、立ち竦んでしまう。
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