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躁鬱病(BPⅡ)トウビョウブログ
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 再入院初日の6月9日(土)。諸々の検査は前日に済ませていたので、入院病棟で身長、体重、体温、血圧のチェックだけを受ける。服を着たままだったとはいえ、体重計の示した数字におののく。入院中に痩せることを決意し、ご飯は「小盛」を希望する。前回のように、外出時に遠出して塩辛を買って来るなどという不届きな真似は慎まなければ。

 昼食時、デイルームへ出て行ったら、昨年の入院時に顔見知りになったKさんから、大声で「○○さん!再入院になったんですか!!」と歓迎され、看護師さんやヘルパーさんとともに苦笑する。顔ぶれは半分以上同じで、彼や彼女の癖や特徴も変わらない。退院してしまったひとのことは分からないが、ここにいるひとたちを見る限り、病状が劇的に良くなっているとも悪くなっているとも感じられない。良くも悪くも、そのままである。前に入院していたのが丸1年前。だとすれば、わたしが退院してからの1年間、ここでは同じことが繰り返されてきたのか……。そう思うと、「まるで時が止まっているみたいだ」と変な感慨に耽りそうになる。しかし、考えてみれば、病院の外に在ったとしても、劇的な変化など、そう起ころうはずがない。復職したり再入院したりしたとはいえ、わたしにしてみても、同じではないか。少し前、自分の日常が平穏でないと書いたが、それは睡眠や気分の問題であって、毎日が繰り返しの謂であることには違いない。確かに、病院の中にいるよりは、好きな食事を楽しんだり、お酒を飲んだり、誰かと付き合ったり別れたりと、様々な変化に身を委ね、楽しんだり悲しんだり出来るかも知れない。しかし、その中に<繰り返さないこと>があるかと考えると、それが殆どないことに気付かされる。決して並列で語れないような、絶対的な覚醒や喪失はきっと、人生に幾度もは訪れない。

 再入院してからのわたしは、最初の入院時と同じ部屋で、ここ1カ月ほどの不足を取り戻さんとばかりに、昼間から眠りを貪った。この日の診察で処方が一部変わり、軽躁時には就寝前に、セロクエルではなくルーランを飲むことになった。セロクエルと同じ非定型(新世代型)抗精神病薬だが、力価は8分の1程度だという。果たして、再入院初日の夜は、セロクエルのように傾眠に陥ることなく、しかしぐっすりと熟睡できた。薬と環境が変わっただけで、こんなにあっさり眠れることに、我ながら、驚いたり呆れたりする。
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